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「青臭い」ことは悪いのか!?

2009年9月号

   このところ、内外で「青臭い」発言がまかり通り始めた。これまでだと「そんなことを言ったって」「青臭い」と失笑を買うだけだったことが堂々と。
  役に立たないと言われ続けた国連で…リビアのカダフィ大佐が「世界は平等ではない」と延々一時間半まくしたてた。

 鳩山首相が「地球を守るため、CO2を25%削減する」と宣言し、拍手喝采を浴びた。日本の大人の世界では「できもしないことを…」の大合唱だが・・・。

 アメリカのオバマ大統領は「核なき世界を」と宣言した。従来だと「最大の核保有国がよくもシャーシャーと」と失笑を買うだけだったはずだが、これも拍手喝采だった。
 国内でも大人世界の政党・自民党が大敗し、「青臭い」ことを並べ立てた民主党が政権の座につき、その「青臭い」ことが動き始めた。50年以上も前の正義に 戻って八ツ葉ダム建設をストップする。官僚制とは全面対決する。 弱者救済にモラトリウムを…などなど。これまでだと何を青臭いと、一蹴されてきた事柄だ。

 国内外でいったい何が起きているというのだろう。バランスだ。バランスが壊れているのだ。バランスは安定であり、馴れであり心地よさである。心地よさは変化を好まない「持てる者」の世界である。
 日本人の大半は、老いも若きも、土地をもち預金をもち、美食と遊びを堪能する、自称エスタブリッシュメントの同じ舟に乗ってきた。

 しかし今、老いと若きは対立軸に立つ。持てる老人、持たざる若者。過去を謳歌し、将来にツケを残して「逃げ切り」を決め込む老人たち。将来に希望を持てず、せめて小さな幸せでも掬(すく)い取りたいと、現状否認、現状破壊を志向する若者たち。

 今日本には久方ぶりに、将来を正視しようという勇気が出てきた。そして少しでも納得できる将来に向けて、創造的破壊が始まっている。

 世界でも、白人中心の「持てる者」と「持たざる者」のバランスが崩れ始めた。貧しき者が圧倒的に増え、世界は不公平だと、「持てる者」の心地よさをみんなの心地よさに拡大してと、声高に叫び始めた。

 そして人間社会内だけでなく、もうひとつの大きなバランスも崩壊し始めた。地球の浄化力はもはや、人間の不遜な行状のツケを引き受けきれなくなってしまった。核の問題、地球温暖化の問題しかりである。

 内でも外でも新たな創造が始まっていく。創造には理想が要る。理想は馴れきって心地よい大人の世界からは出てこない、若さゆえの渇望である。馴れを排除し、心地よさを少々犠牲にして、理想を語ろう。老いも若きも、青臭さくて何が悪い!?と開き直って、新しいバランスの創造に取り組みたいものだ。【工藤】

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